みなさん、こんにちは。
身近な野菜や果実の栄養から食べ方まで。
「消費者代表」としてスタッフのNが日頃疑問に思っていることに
答える形で進めるシリーズ。第二弾は「みかん」がテーマです。

画像を見るだけでジュワッと唾が出てきませんか?
今日は、最近仲間入りしたサイデケン博士(以下博士)に
初仕事として(笑)大いにお答えいただきたいと思います。
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ー 博士、本日はよろしくお願いします!
博士
(もぐもぐ)んー!甘酸っぱくてGOOD!はい、よろしくお願いします!

ー(早速みかん食べてる・・・)博士、美味しそうに食べますね。
博士
研究のためには食べることも大事だからね(キリッ)。
Nさんは、みかんって聞いて真っ先に思い浮かべる品種はありますか?
ー やっぱり温州みかんですかね。スーパーで一番見かける気がします。
博士
確かに。でも、みかんと呼ばれる果物には多くの種類があるんです。
柑橘類となるとさらにたくさん!代表的なものでこのくらい。
ー(情報出すのが早い!)すごくたくさんありますね。
博士
実は温州ミカンにも全国各地でブランド名が付いていて、
例えば和歌山の「蔵出しみかん」、愛知県の「蒲郡みかん」、
静岡の「青島みかん」など、それぞれの特徴を持ったブランドが
約30種もあるんだ!
ー そんなにあるとは・・・!知りませんでした。
今日は一般的な温州みかんのことを教えてください。
博士
お任せあれ!みかんにはどんな栄養素が含まれているか知っていますか?
ー それはもう豊富なビタミンCです!
他のビタミンも入ってそうだなとうっすらは感じています。笑
博士
そのとおり!その他にもビタミンA、E、B1、葉酸も豊富に含まれています。
ビタミンのA,C,Eがそろっていて、抗酸化作用が強いことにかけては
果物の中でもエース級です。
ー エース級とは心強いですね。
博士
特にビタミンCは抗酸化力が高く、粘膜を丈夫にして菌やウイルスから身を守る免疫の
最前線に必要な栄養素なんです。もちろんお肌を健康に保つ働きもあります。
あとは酸っぱさの成分であるクエン酸には、疲労回復効果もあるんです。
ー 頼もしい存在です。
博士
温州みかんにはフィトケミカルも多く含まれているんだよ。

ー こんなに・・・!より効果的に体に取り入れるためには、
どんなタイミングで食べると良いのでしょう?
博士
健康効果を考えると、食後に食べるといいようです。
βクリプトキサンチンやビタミンA(βカロテン)、ポリフェノールなどは油に溶けて
吸収しやすくなるので、油を含む料理を食べた後がよさそうです。
ー デザートにみかんは口もさっぱりするし良いですね。
みかんはそのまま食べるのがいいのでしょうか。
博士
もちろんビタミンCなどの多くのビタミンは水にも熱にも弱ので、生で食べるのが一番です。
可食部をミキサーにかけて、少量のオイルと混ぜてフルーツドレッシングにする方法もおすすめ!
ヨーグルトと混ぜて食べるとヘスペリジン(※)の吸収が良く成るという報告もあります。
※ヘスペリジン・・・温州みかんやはっさく、ダイダイなどの果皮および薄皮に多く含まれる
フラバノン配糖体である。ポリフェノールの一種。陳皮の主成分。
ー ぜひやってみたいです!
博士
ちなみに血糖値を上げたくない方は食前に食べる方が、食物繊維の働きが作用してくれます。
また、みかんの皮のリモネンという香り成分は、交感神経に作用して
体温が上がり脂肪燃焼につながるという報告もあります。
ー 温州みかんに頬ずりしたくなってきました。笑
みかんは長期保管できるイメージですが、栄養に変化はあるんでしょうか。

(検索中・・・)
博士
収穫後2か月程度の保管期間でのデータでは、若干糖度は上がり甘くなっていくものの、
ビタミンCには変化が無い模様。
ー そうなんですね!みかんに適した保管方法も改めて知りたいです!
博士
みかんの保管には3~5℃の保管が良いとされてきましたが、農研機構の研究では
その温度では3か月くらいでオルニチンという成分が原因の異臭が出てくるとされ、
8~10℃が最適な保管温度と報告されています。
ー 今まで涼しい(寒い)場所に置いてました!!
博士
温度以外に知っておくとよい保管方法のポイントは4つ!
●新聞紙などでくるんで乾燥から守ってあげる。
●ヘタのある方を上にすると乾燥しやすいので、下向きにする。
●ミカン箱に入れっぱなしは、下のみかんに圧力がかかって傷みやすい為2~3段程度に広げる。
●食べきれない分は冷凍にして保管すれば長期保管が可能。
ー たくさん購入したりいただいた際に参考にします!
博士
みかんを食べるときにどちらから剥いてる?
ー 子供の頃から下から剥いてます。
博士
次に食べるときには、ヘタの方からのほうがうまく剥けるから試してみてね!
ー (早速試す)本当だ!・・・そしてこのみかん結構酸っぱい!
博士
酸っぱい温州みかんを甘くする方法もあるよ。
●レンジで軽く加熱するか、40度くらいのお湯に10分ほどつけておく。
●ビニール袋に入れて2~3日太陽に当てておくと、酸っぱさの原因のクエン酸が消費されて甘くなる。
●りんごと一緒にビニール黒に入れておくと、りんごが発するエチレンガスでみかんの追熟が
促進し甘くなる。うっかりすると腐るのも早くなるので注意が必要!
ー そんな方法が!確かに昔おばあちゃんがストーブの上で温めて食べてたなぁ・・・。
りんごと一緒にするのは実験みたいで楽しそうですね!
博士
ぜひやってみてください!
おっと、そろそろ毎週楽しみにしてるアニメの時間だ!
ー それは急がないと!今日はありがとうございました!
博士
またねー!
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春はもうすぐそこではありますが、まだまだ寒暖差の激しいこの時期を
抗酸化作用たっぷりのみかんから栄養をいただいて、
健康に過ごしていきましょう!
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みかんについてより詳しい成分等を知りたい方は
こちらから、詳細レポートをご覧ください。
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