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フィトケミカルってどんなもの?〜中編〜

 

みなさん、こんにちは。

 

身近な野菜や果実の栄養から食べ方まで。

「消費者代表」としてスタッフのNが日頃疑問に思っていることに

サイデケン博士が答える形で進めるシリーズ。

 

  

第3弾は「フィトケミカル」がテーマです。

 

最近よく「フィトケミカル」という言葉を聞くような

気がするのですが、説明してと言われると実は

ちょっと言葉に詰まってしまう。そういう方は他にも

いらっしゃるのではないかと思います。

 

せっかくなので、サイデケン博士に詳しく聞いてみましょう!

今回は全3回のシリーズの中編です。

 

 

ーさてさて、休憩をはさんでの中編!引き続きよろしくお願いします!

 

博士:ん〜、ベリーの美味しい季節になってきたなぁ、ムグムグ。
よろしく〜!!

 

   

ー(まーた食べてるよ)博士、今日は前回の続きで

抗酸化作用」について教えていただきたいのですが。

そもそも「酸化」ってどんな状態をいうんですか?

酸化に抗う作用が「抗酸化作用」なら、

まずは「酸化」について知らないとですね!

 

博士:そうだね。「酸化」を説明するために、

はじめに「活性酸素」について話をしようかな。

 

 

ー活性酸素?

 

博士:「活性酸素」とは、他の分子や原子と電子結合しやすい

不対電子」をもち、攻撃的になった(活性化した)酸素のことなんだ。

 

ー不対電子??

 

原子中の価電子は2個で対になったとき安定するのだけれど、

対にならずに単独で存在する価電子を「不対電子」と言うんだ。

 

ー他の電子とペアをつくりたくて仕方ないんですね。

 

博士:そう言うこと!

 

ーでも活性酸素に電子をとられちゃった分子は困らないんですか?

 

 

博士:いい質問です!活性酸素はさっき言ったように

近くの分子から電子を奪い取って安定しようとする。

そして、電子を取られた分子は「酸化」(細胞が錆びるような状態)して

してしまうんだ。

 

ーさ、錆びる…。怖い言葉です。

 

博士:例えば食べ物や体内にある脂質が酸化すると、

皮膚の老化をはじめ、さまざまな症状を引き起こしてしまう。

 

ーここで酸化が出てくるんですね!活性酸素は悪者ですね。

 

博士:それがそうとも言えないんです!本来、活性酸素

白血球が体内に侵入した細菌やウイルスなどの攻撃から

体を守るために作り出す、いわば「体内の自衛隊員」なんだよ。

つまり、活性酸素は増えすぎるとよくないんだ。

問題のない細胞にも襲いかかる「」に変わってしまうんだ。

 

ー活性酸素はどうなると増えてしまうのでしょうか?

 

博士:例えば、紫外線やパソコン・携帯電話等が発する電磁波、

排気ガス、ダイオキシン、ストレスなども活性酸素を増やす原因だよ!

 

 

ー思い当たるフシしかないじゃないですか!!!焦

どうやったら防げるんでしょうか(切実)。

 

博士活性酸素4種類あり、強さに順序があるのです。

人間の体は元来、活性酸素のダメージから身を守るために

SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)カタラーゼなどの

抗酸化作用をもつ酵素を備えているんだよ。

 

 

ーじゃあ安心ですね!

 

博士:しかしながら、この酵素で対抗できるのはスーパーオキシドラジカル

過酸化水素まで。人体にとって想定外の強敵であるヒドロキシラジカル

一重項酸素に対抗するためには、食物に含まれる抗酸化作用を

持つ成分(抗酸化成分)の力を借りる必要があるんです!

 

ーふへ~!だから抗酸化力のある野菜などを食べるのが重要なんですね!

博士!抗酸化成分を効果的に摂るコツを知りたくなってきました!!!

 

博士:では後半でお伝えしましょう!